2008年3月6日木曜日

氷の桃源郷



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3月になりました。今日は啓蟄。土の中の虫たちも目を覚ますといいます。また、三寒四温という感じで、冬と春が鬩ぎあっている今日このごろです。今回の日記は2月の終わりのものです。冬をもっと楽しみたかったゆかりは雪中キャンプがしたくてひとり旅に出ました。その週末はあいにく日本全国大荒れの天気でした。まさに冬の嵐です。富山では「寄り回り波」の高波でたいへんなことになっていたときでした。今回ゆかりがめざした地は、山奥で、ここでもだんだん天気が怪しくなってきました。

さすが雪国。一面の雪野原はすばらしいです。「こんな雪の中に入ってみたい」しかし雪はとても深く、ブーツだけだと膝までずっぽり入ってしまって前に進めません。スノーシューをつけてやっと歩けるくらいです。お目当ての丘は道路から見ると近そうに見えても、そういうわけでなかなか辿り着けません。やっとのことで丘の上に辿り着いて、さあ、撮影開始です。今回は独りなので、すべてひとりでやらなければなりません。三脚たててカメラをセットして、狙いをさだめます。そしてジャケットを脱いで、水着になり、サンダルにはき替え、狙いをさだめたところに行き、ポーズをとります。そうやって何枚か撮ります。時折吹く吹雪はものすごく寒いし、なにより素足にちかい雪の中の足が限界状態です。カメラのところに戻って撮った画像を見ます。するとフレームからはずれていて愕然とします。

やりなおしです。「しょうがないな」と思いつつまた狙いを定めたところに行きます。ふと、足を見ると、血が。雪で切ったようです。根雪が結構硬いためです。何枚か撮っていると、今度は、ものすごい地吹雪が向こうからやってきます。真っ白です。地面の雪を巻き上げながらやってきます。三脚は傾いてしまうし、コートは飛ばされるし。またセッティングをやり直します。

相当、天候が悪くなってきたので、これが最後かなと思い、あらためてトライ。何枚かとりましたが、見てみると、うーーん、イマイチ。やっぱり極限状態でのセルフは難しいですね。でもかんがえようによっちゃ、こんな嵐の中で雪中ビキニ撮れることなんかめったにないので、よかったかも。つづく。

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