2013年11月12日火曜日

季節の終わり



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一年は早いものですね。ゆかりの家ではクリスマスツリーに灯を入れました。タイマーで、夕方暗くなる頃から夜中まで点灯させています。仕事から帰ってきたとき、玄関先で美しいイルミネーションが出迎えてくれます。そして今日は木枯らしが吹きました。雪国や山では雪が降ったようです。秋もそろそろ終わりに近づきました。

季節の終わりというのは哀愁が漂い、物寂しいというか物悲しいものです。春の終わりというと、桜が散る頃が春の終わりでしょうか。そうすると、昔の和歌なんかでは、「はらはらと涙する」、みたいな句がありそうです。和歌を引き合いに出すまでもなく、花びらが舞い落ちる様にはやはり物悲しさを感じますね。夏の終わりはというと、お盆でしょうか。夏祭り、特に、昼間に盛大な御神輿が練り歩いた日なんかの夜の街は、ものすごく物悲しいものです。また、送り盆の前日の晩の花火大会。一年に一度おうちに帰ってこられているご先祖様といっしょに家族で最後の宵を楽しむという設定もなんだか物悲しいなぁと思うのです。コオロギや鈴虫の声も寂しいです。初秋は砂浜も物悲しいものです。そして晩秋はというとこれはもう言うまでもないですね。さて、冬の終わりといえばやはり春一番でしょう。2月下旬から3月初旬です。普通の方なら、逆に明るい春がやっと来るということでわくわくの時期でしょう。雪国の方にとっては、やれやれやっと終わったかという感じですよね。冬は悪者ですね。でも、私にとっては楽しかった冬の終わりということで3月は物悲しいのです。3月初旬ではまだまだ雪はあるのですが、春の雪は明るい春の陽射しとうらはらになぜか物悲しいのです。そして咲き誇る菜の花や桜がむしろ恨めしくもあるんです。でも一般に冬の終わりは誰も悲しみません。冬だけは特殊ですね。

今回は、夏から秋にかけてのゆかりのスナップショットを綴ってみました。このシーズン中はほとんど毎週のように里山に出かけました。前回のアップから少し間があいてしまいましたが、決してさぼっていたわけではなく、今回のブログはその分、いつもの倍以上のボリュームになっています。今回のギャラリーは5つの断片から構成されています。ビートルズの作品に例えるならば、「ホワイトアルバム」みたいな感じで、寄せ集め感がしなくもないですが、中にはなかなか味のあるショットもあると思いますので、どうか少し辛抱強くおつきあいください。