2008年11月25日火曜日

碧色の虜



昨シーズン「恍惚の世界」で訪れた滝です。ゆかりの滝シリーズで一番最初に訪れた記念すべき場所です。昨シーズンは完全に氷瀑になってしまっていたので、水がある滝壷の全貌をこの目で見たのはこれが初めてでした。水の碧色がとても神秘的です。

あれから1年。この水の碧色があたまから離れなく、一度この身を抱かれてみたいと、心を虜にされていました。ものすごく豪快な水の落下。とても男性的。でも、はたしてこの私を受け入れてくれるかしら。

「第1のコース、名取ゆかり」

水着になると滝の風の冷気でさすがに寒いです。でも心はワクワク、ドキドキ。

うーん、水、冷た~~い。ゆかり、がんばれ。

水が落ちる下近くはすごい水しぶき。波もあるし、水も飲んじゃった。

やった。とうとう泳いだ!充実感たっぷりです。大自然ってすばらしいです。

泳いだあとはいつものように、林の中のふかふかの柔らかな落ち葉のクッションが迎えてくれます。昨シーズン「恍惚の世界・後編」では完全に雪の下でした。

うーん、ふかふか。すりすりしたくなります。なんとなく野生の小動物たちの気持ちがわかります。これからこの温かなクッションの下で冬眠に入る小動物くんたちに代って、ゆかりがこの森でしばし楽しませてもらいますね。

今シーズンも、大自然はわたしたちに素敵な氷雪の世界を見せてくれるでしょうか。

2008年11月10日月曜日

落ち葉の絨毯



山の麓は紅葉まっさかり。山の上はというと、雪こそまだのものの、標高が高いので朝の気温は氷点下。いよいよ今シーズンの始まりです。あすかさんとひんやりした空気の中、山みちを滝のそばまで降りてみます。ここは昨シーズンの冬に「氷の桃源郷・後編」で訪れたところ。久しぶりです。

轟々と水が落ちています。水しぶきと風と音がすごいです。昨シーズン来たときは凍っていたので、水量は少なくて、おとなしい感じの滝に見えましたが、まだ凍ってはいない今日はさすがに違います。恐い感じです。立っているとびしょ濡れになってしまいます。

「寒いなぁ~。なんか怖いなぁ」正直なところ気持ち的には、今日は滝の写真撮るだけでもいいしなぁ~が6割。でも、ここまで来たのだからという気持ちが4割。今日はちょっと弱気なゆかり。でも、「さぁ、ゆかり、いくのよ」と自分に言いきかし服を脱ぎます。

脚を滝壺の水に浸してみます。すごく冷たいです。

次に肩まで浸け込んでみます。うーん、気持ちいい。ここまでくると、水が落下しているあたりを泳ぎまわってみようかという気になります。こんな経験はうまれて初めてです。でも、あすかさん曰く、「画像からだけだと、温泉(打たせ湯のある露天風呂)のように思われるかもしれないね」。

正直、ちょっと恐かったけれど、水から上がってみると快感です。 大自然ってすばらしいなぁ、と思う瞬間です。

今度はまっ黄色に色づいた林の中を、せせらぎの音を聴き、落ち葉をさくさくと踏みながら水着で散策です。

木々が脱ぎ散らかした服、落ち葉の絨毯の上に寝転んでみます。木立ちの間からさしこむ太陽の光と、落ち葉のにおいを感じ、うっとりしてしまいます。

まもなくこの落ち葉の絨毯は深い雪に覆われるんですね。