2011年2月14日月曜日

ついにそのときが




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これまで、凍てつく滝壺、シャーベット、しぶき氷、スキーといろいろな冬に挑んできましたが、今回はついに氷壁に挑戦です。

「樹氷のクリスマスツリー」のときに初めてお会いしたアキねえさんから、「今週末、アイスクライミング行かない?」とメールが。え? アイスクライミング?正直、「うれしいっ」というよりも、とうとうそのときが来たか、という感じでした。だいいち、アイスクライミングなど見た事もないし、もちろん実際にやった経験はないし、道具もなんにもない。でも、仄かに碧色に輝くあの氷壁に挑むのは魅惑でした。

前夜は吹雪でした。朝の気温は-11℃。山岳会のみなさん、ベテランで、頂上まで登りきっていらっしゃいました。初めて目の当たりにするわたしの目には、氷壁表面では重力が薄くなっているのでは、と映るほどでした。しかし、実際やってみると、とてもとてもそんな易しくはないです。一歩一歩、足場を確実にしていかないと、とてもじゃないですが、中途半端では、次に進めません。足の使い方をうまくすれば、腕にかかる負担は減るとのアドバイスをいただきました。

しかも、みなさん、氷壁の次には氷柱にもチャレンジされているのには驚きでした。見るからに薄く折れそうな氷柱なんです。アイゼンが当たると、カラカラ、と音がするくらいなのです。でも、氷壁を実際に登ってみると、氷柱にもチャレンジしてやろうという気持ちはわかる気がしました。

温かく迎えてくださり、夢のような時間をごいっしょさせていただいた山岳会のみなさんには感謝の気持ちでいっぱいです。人生って、どんな素敵な瞬間や出会いがあるかわかりません。考えてもみないことが思ってもみない時に思わぬかたちで巡ってくるのですね。不思議というか楽しいものだと思います。