2009年6月15日月曜日

流氷



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またまた冬の旅の続きです。

目の前には幻想的な真っ白な山が突如現れてきました。いよいよ最果ての地に近づいてきたのです。【1~3枚目】

す、すごい!美しすぎです。さすが世界遺産。【4~7枚目】野生の鹿ちゃんです。雪の下の草を探して食べています。【9枚目】海を見ると流氷が。【8枚目】でも接岸はしていないようです。この分で果たして、流氷をまじかに見ることはできるのでしょうか。この夜は、ものすごい吹雪になりました。この風で、流氷がやってくるかもしれません。

流氷はちょうど樺太の西側にあるロシアのアムール川の河口付近の海域でできるそうで、それが北西風に押されて南下してくるのです。逆に南風が吹くと、押し戻されて岸から離れて行ってしまいます。今日、見渡すかぎりの流氷でも、翌朝にはひとつもないということがよくあるそうです。だから流氷に会えるタイミングはすごく難しいのです。

さて翌朝です。まだ暗いうちから海岸に行ってみました。昨日よりは接岸しているようです。さあ、行くのよ、と自分に言い聞かせて水着になって流氷の上にを歩いてみます。気温は調べてみると-9℃、水温は測ったのを覚えていて-1.5℃でした。早速、流氷の海に入ってみます。う~~さすがに冷たいです。分厚い氷が波といっしょに動きます。【10~13枚目】

ちょっと時間をおいてから、もう一回。今度はお陽様が昇ってきて、まわりはずいぶん明るくなりました。日の光がとても心地よいです。そして、とうとうオホーツクの流氷の海をこの身で感じることができたという満足感で心はいっぱいになりました。【14~20枚目】

しばし丘に上がって、今度は雪の野原を散策です。お天気は最高。明るい陽射しが眩しいです。【21~23枚目】そのまま港まで降りてみます。真っ白な山並みに感動です。【24枚目】

午後、再び流氷の上に行ってみます。この日は朝からの西風にのってみるみる流氷が押し寄せてきて、午後になったら水平線までみわたすかぎり流氷で埋め尽くされ、まるで陸地のようになりました。午後は潮が引いたようで、流氷は午前中のようにはぷかぷか浮いていません。がんばって朝に泳いでおいてよかったようです。【25枚目~最後】

流氷の季節というのは毎年変動しているそうで、どんどん短くなっているそうです。温室効果ガスによる地球温暖化の影響なのでしょうか。それとも地球の気候がそういう周期に入っているということなのでしょうか。今年は観測史上最短だったそうです。

そういうわけで、ほんとうに運良く流氷に会うことができました。大自然のすばらしさをまたひとつ心に刻むことができました。

7 件のコメント:

oomurasaki32 さんのコメント...

とうとう流氷が現れましたね。相変わらず素晴らしい。
おそらくこんな海に入った人は居ないでしょう。また入ろうとしても運よく流氷にめぐり合うことも少なく、泳げる余地のあることもすくないでしょう。
ゆかりさんの一念が通じてこんな天気に恵まれたことと思います。
それにしてもここで皆さんこんな笑顔ができますか?
実際はいつもの氷と雪の滝場のほうが寒いでしょう。
一生一代の名場面です。私も行きたかった。

yukari さんのコメント...

oomurasakiさん
地元ではドライスーツを着て流氷の上を歩いたりする企画があるようです。ドライスーツを着ているので万一海に入ってしまっても浮くので大丈夫なのです。また、潜ることができるひとはアクアラングをつけて氷の下のクリオネを見に行ったりしているみたいです。でも、さすがに水着で流氷の写真は見たことないですね。ロシアではけっこう楽しんでいるみたいですけどね。
おっしゃるとおりで、流氷はかならずしも見れるともかぎらず、あったとしても、引き潮時だと、はてしなく続くただの氷の陸地です。かといって逆に満ち潮でも氷がたよりないと、あしもとが危なくて歩けません。タイミングが難しいと思います。
昨年暮れにはまさに凍り始めの滝に遭遇しました。シャーベット状になった水が落ちてきて、それが滝壺に溜まっていきます。そしてさらに冷やされて堆積してみるみるうちに固まっていくのです。この滝壷でも運良く戯れることができましたが、翌朝行ってみると氷が分厚くなってしまってもう泳ぐことはできません。この分厚い氷は春の雪解けまで日をおうごとに厚くなっていくのです。というわけで、わたしはこれを「山の流氷」と呼んでみたいと思っています。「山の流氷」に遭遇できるタイミングはもしかしたら海の流氷以上に難しいかもしれません。
「山の流氷」「海の流氷」どちらもすっごく冷たく、すっごくすばらしいです。どちらの流氷もいつかいっしょに行けるといいですね。

むむっ! さんのコメント...

姫路のネットカフェから書き込んでおりますが、こちらは夏を思わせるほど
暑いですね。
しかし、流氷とゆかりさんの写真が拝見できて気分爽快です。ここしばらく、
冬の北海道とは無縁ですが、氷点下となると寒さも、ちょっと違い寒さより
痛く感じられますが、どうなんでしょう?

yukari さんのコメント...

むむっ!さん
おしごとごくろうさまです。暑いんですか。じゃあ今回の写真はちょうどいいかもね。
気温が変わるとそれに伴って空気中の湿潤度もかわってくるみたいで、これが寒さの体感度に影響してくるみたいです。ただ、気温が低いほど心がウキウキしてくることもあってそんなに辛さは記憶にないんです。
水に入るときは、気温と水温が関係してきます。気温がなまじ高かったりするとすごいです。冷たいというより痛い!、熱い!という感じです。このときがそうでした。逆に、気温がすごく低いと、氷の中に入っていても温かいんです。

ごうら さんのコメント...

最果ての地にて、可愛いメス鹿があらわれたのですか、、、。
実は、僕は、あすかさんをたずねて、初めて滝に浸かったのです。そのとき、オス鹿が現れたのです。
僕は勝手に、ゆかりさんと何か不思議な縁(ゆかり)があると感じずにはおられません。
6月の滝でも、寒さで、顔は、クシャおじさんのようになってしまいました。
この、凍える状況下で、心から湧きいずる、あの微笑は、ありえない、、。絶対に。
きっと、ゆかりさんは、もう、完全に自然と融和した境地に到達されたお方なのでしょう。
大自然の懐に抱かれる喜びはない。だから、僕は、貴女を知った日からずっとそうでしたが、貴女に対しては、常に従順でありつづけます。
金沢で、ゆかりさんの話題を聞いたり、パブの壁に写真があったり、辿られた場所を歩いてみても、それでも、どうしても僕には、名取ゆかりという人物が実存するとは到底思えないのです。本当は幻覚をみているのではないか?このような写真をみても、ますます謎は深まるばかり。まさに、「夢まぼろしのごとくなり」、、、。
それでも、金沢から戻ってから、五感が冴えて、毎日楽しくってしょうがない。「滝行、はまり過ぎないようにね」ってあすかさん言ってた。たしかに。滝行そのもの以上に、その余韻がまた、波紋が広がるような快感なのです。

yukari さんのコメント...

ごうらさん
滝、楽しかったみたいで、よかったですね。大自然からうんとエネルギーもらったみたいですね。ただ、滝はやっぱり滝。無理は絶対にしないようにね。
ゆかりがごうらさんのこころの中にいきづいているなんて本当にすばらしいことだと思います。ごうらさんの心の中のゆかりを大事にしてあげてください。無理に現実と重ねようとすることはないと思います。ごうらさんの心の中に自然に育まれたゆかりが一番いいのです。そしてわたしには、ここにご感想くださるみなさん、ブログにたびたび訪れてくださるみなさんもご自身の中のゆかりをずっと大切に育んでくださっているのがわかります。
パブの壁に写真があったんですか。なんかすっごくうれしいです。

ごうら さんのコメント...

そうだね。まるで、少女みたいなゆかりちゃん!ありがとね。
http://www.youtube.com/watch?v=e3aICYk4zg8