あけましておめでとうございます。
名取ゆかりのブログ、年々気まぐれ度が増してアップがまばらになっておりますが、本年もどうかかわらぬご愛顧のほどをよろしくお願いいたします。
さて、今回の撮影ですが、大自然の美しさや楽しさはフォトギャラリーをご覧いただくこととして、ここでは画像になっていない部分をお話しますね。今回は正直、厳しかったです。
前半の雪中行軍は、あらためて画像を見直すと苦しさが蘇ってきます。雪中行軍で一番苦しかったのはどこだったかといいますと、実は写真が一枚もない、帰り道なんです。寒さはそれほど辛くはなかったのですが、足腰の疲労と、空腹には参りました。休憩の間隔が次第に短くなっていき、しまいには50mと歩けなくなりました。当然のことながら、写真なんか撮る余力などありませんでした。そんなとき、何を心のささえとしたかというと、ズバリ「食べる」ことです。なぜかというと食糧をひとつも持って行かなかったのです。それは無謀だったといえばそのとおりなのですが、かえってそのことで、食事の有り難さが身にしみてわかりました。全6時間半の行程の帰り道の間、ずーっと考えていたのは、温かい「豚汁」と、デザートに甘ーい「ころ柿」を食べることでした。ころ柿は中がジャムのようにトロトロで、うっとりしてしまうほど美味しいのです。お気に入りのワインのロゼも持ってきたので、それといっしょに食べると一段と美味しいだろうな、とそんなことばかりずーっと考えていました。ほとんど白昼夢状態ですね。
後半の滝行は、フォトギャラリーでも書いたように、3シーズン越しのリベンジでした。今シーズン、初めて氷雪のシーズンで滝壺で戯れることができました。滝壺に辿り着くまで雪は深いし、一応それは経験済みでわかってはいましたが、やっぱりそこを乗り越えて冷たい水に入るのはめちゃくちゃ厳しかったし、そこから戻るのがまた辛かったです。
前半の雪中行軍では頂上を目前に引き返した判断は正しいと思います。ただ、登頂できなかった悔しさはあります。でも悔しさは夢へ一歩近づいた証であり、次への原動力にもなります。なので今は満ち足りた気分です。でも、あきらめてはいません。なぜあきらめないのかというと、夢があるからです。「あきらめない」=「夢がある」ということだと思います。