2011年12月29日木曜日

一生に一度



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長らくお待たせしてしまいました。

いよいよ、ゆかりの大好きな季節がやってきました。新シーズンの皮切りは恒例、「山の流氷(シャーベット)」です。でも、このシャーベット、早すぎると、ただの水だし、逆にちょっとでも遅いと、かちかちに固まって、岩のようになってしまい、頃合いを見定めるのがとても難しいのです。その上、今シーズン初めは、気温が高かったので、なおさらでした。仕事の都合もあり、一週間遅らせて行ったのですが、結果は幸いにもいい頃合いでした。

撮影ももちろん大切なのですが、純粋に滝と戯れることも楽しいもので、この日は夜通し、6回も滝に行って遊びました。実は、撮影したこの日の未明は、皆既月食だったのです。皆さんもご覧になられましたか。

森の中、真っ暗で怖いんじゃないかと思うでしょ。いえいえ、満月の夜だったので、明るいのです。森の中は、月明かりと、雪に反射した雪明かりとがあいまって、とってもロマンチックなんですよ。月の位置はかなり高い位置で、ほとんど真上に近い感じでした。月食は23時すぎぐらいから本格的に暗くなり初め、深夜1時前には元に戻りました。その時間を見計らって、手ぶらでビキニにサンダルだけの姿で滝まで下りて行きました。ちなみに、このときは純粋に楽しみたかったので、撮影はしていません。月食の間の45分間、水着姿で楽しみました。満天の星に、赤い、皆既月食。0時ごろ完全な月食になりましたが、それでも明るいのです。轟々と水が落ちる滝の傍で、清らかな水のシャーベットに浸かりながら、あるいは氷の上で仰向けになって、滝の冷たい風に吹かれながら皆既月食を鑑賞するなんて、多分、日本全国探してもゆかりだけでしょうね。ゆかりでいろんな貴重な体験をしてきましたが、これもまた一生に一度きりの経験だろうなと思いました。