昨夜からの雪で森の木々は白くなりました。滝も凍りはじめているようです。谷に降りて行くと、だんだん冷えてきます。まわりの木々の枝には霧氷ができていました。美しいです。
滝壺のまわりは、気温はマイナス9℃、まさに天然の冷凍庫です。
滝は凍りかけているので、水量は少なくはなっているようですが、それでも水の落下による風圧と冷気がものすごいです。
これからこの滝に挑むゆかりは、このものすごい冷気に、なんか負けそうだけれど、うれしさでワクワク感とできるかしらというドキドキ感が入り交じった複雑な気持ち。ゆかり、精神統一をしています。
滝壺はもはや真水ではなく、シャーベット状になっていました。シャーベットとは言っても、半分、凍って、固まりかけているので、とても硬く、かつ厚さが下半身分あるので、とても重いです。去年、「恍惚の世界」で初めて来たときには、滝壺は既に分厚い氷で覆われていました。どうやって、その氷ができるのかは謎でしたが、このシャーベットが堆積していって、みるみるうちに分厚い氷の層になっていくことがわかりました。
重い氷をからだでかき分けかき分け、退路も確保しながら慎重に前進します。そしてやっと向こう岸にた辿り着きました。氷柱がいっぱい。美しい自然の造形です。髪の毛は滝の飛沫と冷気で完全に凍り付いてばりばりに。
氷が硬いので、ほーら、こんなこともできるんですよ。寄りかかれちゃう。からだの向きをかえてこんどは前に寝そべったり。氷は0℃、空気はマイナス9℃、実は氷の中の方が温かいんです。でも、温かいとはいっても0℃ですから。
氷から上がりました。もうからだは真っ赤です。でも爽快!!! 大自然をなま身の全身で感じとることができた喜びと満足でゆかりの心はいっぱいになりました。