2008年1月17日木曜日

氷の翼



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KY

「危険予知」だと思っていたら、
最近は「空気が読めない」と読むそうです。
若者のあいだに「蔓延」している流行語だそうです。

「自分たちと違うと感じた相手を排除する。仲間はずれが怖いから、みんなと同じであろうと必死になる。流行語が招くこの風潮にがんじがらめになってしまうと、まわりに流され、やがて自分の意見さえ持てなくなる。」
(朝日新聞2008年1月14日社説)

「しらけ」がもうかれこれ30年ぐらい席巻したあとは、この「空気が読めない」になってきたのかと思います。世相を反映しています。またいかにも日本的な考えだなと思います。

ゆかりはKYなんのそのです。そういう悪い「空気」は読みたくありませんので、週末はいい空気を吸いにお友達と山へ出かけました。前日の冷たい雨はあがり、朝からすばらしい晴天です。おまけに、とびっきり寒くて、氷点下の一日でした。山並みは白く冠雪しており、木々にはうっすらと雪がかぶり、まるで桜が咲いているように見えました。

また滝に行ってみました。またかと思われるかもしれませんが、氷結した滝は実にすばらしいものです。なんといっても水が鉛直面内に止まっているわけですから。

ときおり谷間風が吹き、ものすごく寒いです。でも思いっきりその冷たさを味わいます。

滝の前のゆかり、なんとなく氷の翼が生えているように見えませんか?

まこちゃん、あすかさん、お疲れさまでした。

2008年1月15日火曜日

恍惚の世界・後編



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再び氷の上から川に入って戻ります。それにしても手が痛い!手だけは水につけられません。でもからだは平気。

川から上がって一旦クルマのところに戻ってお昼を食べます。お昼はキャンプ用のバーナーでお湯を沸かし、カレーライスを温めます。食後はバナナとコーヒーです。こんなものでもとてもおいしいです。

お昼のあと再び泳ごうということで滝壺のところに向ったのですが、たまたま滝を見にきているお客さんがいたので、ちょっと時間をずらすことにしました。こんな雪の中でも滝を見に来るひとはいるんですね。わたしは別に、見られてもかまわないんですが、氷のはった滝壺で泳いでいるなんてショックを与えてトラウマにさせちゃ悪いもんね。ということで、しばし林の中で戯れるところを撮影します。自分で言うのもはずかしいですが、木立の間からこちらの様子を伺うカモシカのようでしょ?

それにしてももう、なんだか嬉しくて嬉しくて、雪の上にゴロんちょしちゃいます。

雪原でひょっこり背伸びをしてこちらを見ているうさちゃんみたい?

そしていよいよ、この日最後のトライです。小さな滝壷があります。林道から下りて、川の氷の上を渡ります。

そして恐る恐る身を沈めて行きます。ちょっと深くて背は立たないようです。

さあ、いけ! 平泳ぎで滝壺に泳ぎ出ます。

地球は凄いなと思います。冬になると山や川をこれだけ冷やすことができるんです。膨大な熱エネルギーのやりとりがあるわけですよね。あらためて身をもって感じました。

この日の天候は雨~小雪でした。足下がしっかり固まっていて、サンダルを履いた足下もちゃんと写ったので、これが撮影にはかえってよかったみたいです。あすかさんは地形や水の深さ、氷の状態を熟知していらっしゃいました。そのおかげで安心して遊べました。また、まこちゃんの極寒の中の撮影はかなりたいへんだったようです。それに真っ白な雪の中の人物ということで、撮影的にもかなりテクニックが必要だったようです。天候とメンバーに恵まれて思い出に残る作品ができました。あすかさん、まこちゃん、どうもありがとう。

2008年1月7日月曜日

恍惚の世界



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あけましておめでとうございます。
旧年中は皆様から心温まるコメント、メッセージをいただき、
ほんとうにありがとうございます。
本年も細々と地味にコツコツ日記をアップして行こうと思いますので、おつきあいのほどをどうかよろしくお願いいたします。

新年最初は身の引き締まるような画像でスタートしたいと思います。それは、ネットで偶然ある1枚の写真を見つけてしまったことから始まります。それが、ゆかりの心の奥底に眠っていた魂に火をつけてしまいました。凍てつく巨大な滝の前でいっしょに写ってくださっているのがその張本人であるあすかさんです。スタイル抜群の「雪と氷の世界の女王」です。これはゆかりが勝手につけた呼び名で、女王というと厳しそうな響きですが、とてもやさしい方です。

凍り付いた滝壺の上を渡って轟々と流れ落ちる水の間際に立ちます。ここは滝壺の真上なので、夏の間は立てません。遠くから写した画像を見ると、牙を剥いた滝に飲み込まれそうな感じがします。でもところどころ氷がブルーに見えてとてもきれいです。展望台のところでも飛沫がすごいのですが、ここまでくるともう水を浴びてるのと同じようなもの。加えて、身も凍るような凄まじい冷気の強い風。その風を心行くまでこの身に受けてからだの芯まで冷やします。ときどき背後でゴゴゴー、ドサッと、上部の氷が滝の中に落ちる音がします。

滝壺を離れて、今度はいよいよ清流にからだをまかせます。雪解け水のような冷えきった水。写真を見ていると、たぶん「どうせ川床から温泉が湧き出しているんだろう」と思われるかもしれませんが、まったくのま水です。「冷たい」を通り越して「痛い」、「熱い」感じです。あすかさんはひとあし先に川の上にはった氷の上に上がっています。ゆかりもそこを目指します。その手前には深い瀬があります。恐る恐る肩までとっぷりとからだを沈めてみます。それにしてもからだは平気なのですが手がもぎれそうに痛いです。からだの中で、手が一番寒さ冷たさに敏感みたいです。そして氷に上がろうとしてもなかなか上がれません。すると、あすかさんが優しく手を差し伸べてくれます。その手から「よくがんばったね」と氷の世界に手招きしてくれたように思えました。

やっと辿り着いた氷上で一休み。岸から写真を撮ってくれたお友達はレンズを替えているのか、なにか設定をやっているのか。。。なかなか写真を撮ろうとしてくれません。「おーい、早くしてくれーーー」と叫んでみても、渓流の流れの音にかき消されて届きません。しょうがない、えーい、とアザラシのように氷の上にごろっつと。この際、氷上を楽しんじゃえー。 つづく。